川端康成「雪国」を35年ぶりに読む。読解力もつくってもんです。

『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』

あまりにも有名なこの小説の書き出しを、理由は忘れましたが、我が家のアレクサが言いました。それを耳にしたのをきっかけに

「そうだ。雪国をもう一度読んでみよう」

そう思い、アマゾンでポチリ。

雪国を読んだのは、中3か高1の頃だったかな。当時は、谷崎潤一郎とか、森鴎外とか、三島由紀夫とか、そういった昭和文学にはまっていて、文学史の勉強になるのと合わせて、とにかく読み漁っていた記憶があります。情景を想像しながらその世界にのめりこんでそういった文学に触れたことは、後の自分の感性につながっていったんじゃないのかなーなんて、今思うとそんな感じでしょうか。

で、当然のことながら、15、6歳の女子にとって、その小説の中に赤裸々に書かれている恋愛模様やちょっと恥ずかしい内容も刺激的だったのを覚えてます。「えー…こんなこと書いてるのが素晴らしい小説って言われてるの?」なんて思ってました。

さてさて、35年ぶりに手にした「雪国」

冒頭の書き出しはやっぱり素晴らしく、ぐいっとその世界に引き込まれました。描写の細かさや言葉の選択、表現が美しくて…なんて私がコメントできるようなものじゃないですが、まーとにかく引き込まれてしまった訳です。

が、しかし。

登場人物や時間軸などを整理しながら読もうと思うと、簡単に言えば「難しい」。そりゃー読解力もつくってもんです。

生徒の皆にもおすすめしたいと思っているこの本を、まずは再読、読破いたしたいと思います。

「小説」というジャンルの本を読むのもかなり久しぶりなので、楽しみです!

川端康成に35年ぶりにチャレンジです!

教室長 細谷